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リア・スタンは、作家としてのキャリアをベルトのバックルやボタン制作からスタートさせました。未経験の状態からの船出でしたが、夫フェルナンと二人で試行錯誤しながら、素材に関する知識・技術を高めていきます。
転機となったのは、フェルナンが数々の試みの中で、複数のセルロースアセテートを層状に重ねて一枚のシートを作り出す技術を編み出したことでした。この技術により制作表現の幅が大きく広がり、現在の作品にも通ずる美しいレイヤー仕上げのボタンを生み出すことになりました。
この芸術的な作品を見たクライアントが「こんなに美しいボタンを作れるなら、是非アクセサリーを制作してみて下さい。いや、このボタンは既にアクセサリーですよ!」と絶賛します。ここから2人は本格的にアクセサリー制作に乗り出すことになりました。
こうして制作されたアクセサリー第一号が、この「幾何学模様シリーズ」です。
ボタンとは異なり、サイズや穴の場所といった制限がないため、自由な発想で二人は作品を次々発表します。円・三角形・四角形など様々な形にアールデコの意匠も取り入れ、美しい作品に仕上げました。
幾何学模様には、裏に金具をつけてイヤリングにしたものもあります。
シンプルながらも、リアスタン・ブランドの原点とも言えるこの作品群は、今もコレクターの間で広く愛されています。幾何学模様シリーズを通じてクリエイターとしての自信を掴んだリアとフェルナンは、技術を高めながら次々と新しい種類のブローチを現在に至るまで展開していくのです。
アン・ブーケ・ドゥ・フルールでは、幾何学模様のブローチをお取り扱いしております。
リア・スタンや作品についてもっと詳しく知りたい方は、小冊子もどうぞご覧下さい。
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