コロナ禍に揺れる2021年、ひとつの嬉しいニュースがリアスタン・コミュニティにもたらされました。リアが久しぶりに新作を発表したのです。

新しく作品に加わったのは、コアラのブローチでした。
木の枝にしがみつくポーズが、なんとも愛らしいですね。

これまでのリア作品と、少し雰囲気が異なると思った方もいらっしゃるかもしれません。このブローチの一番の特徴は、目元にあると言えるでしょう。従来の作品は、セルロースアセテートで丸や三角のパーツを作って組み合わせたり（熊、馬など）、特別な目のパーツを取り付けて制作したもの（ピエロ、オウムなど）が中心でした。または、ドラゴンやキンドゥー犬などのように、瞳だけが線で描かれた作品もあります。

一方、このコアラは瞳だけでなく、まゆげや目周りの毛並みなど表情のディーテールが詳しく描き込まれたデザインとなっています。対象をデフォルメしたり、抽象で表現することが多かったリアスタンが、細かなところまで描き込んだ具象のデザインを採るのは珍しいことです。

喜寿を越え、今なお新しい表現技法を模索し続けているリア・スタンの情熱は、とどまるところを知りません。今後の彼女の創作活動から、ますます目が離せませんね。

リア・スタンや作品についてもっと詳しく知りたい方は、小冊子もどうぞご覧下さい。

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