リア・スタンと夫フェルナンは、制作において「素材選び」に非常なこだわりを持っています。特に、蝶や妖精など空中を舞うモチーフについては、羽の質感を出すために数多くの試行錯誤を繰り返してきました。この妖精シリーズは、そのような２人のこだわりが詰まった作品です。

妖精たちの透き通った羽は、薄く伸ばしたセルロースアセテートにレースを織り込むことで作られています。
美しい色使いが特徴的なリア・スタンですが、このように敢えて色を入れないことで質感を表した作品も、また別の美しさがあります。

妖精シリーズは、「移り気な妖精（Demoiselle volage）」と名付けられた４枚羽のものと、「飛び回る妖精（Demoiselle voltige）」という２枚羽のものの２種類があります。

物思いにふけるような仕草、華やかな羽で宙を飛び回りそうな様子が、それぞれ童話の中の妖精達を彷彿とさせます。

リアの娘キャロルは、父フェルナンについて次のように話しています。

「フェルナン・スタンという人は天才なの。リア・スタンがデザインした作品を、イメージ通りの形にする根気と技術を持っている。 でも、その為に、機械を次々と買ってしまって、私達家族は振り回されたけどね(笑)」

リア・スタンのデザインと、フェルナンの技術によって生み出された美しい作品の数々。
２人のクリエーターとしてのこだわりと情熱が込められているからこそ、私たちはその作品に惹きつけられるのでしょう。

アン・ブーケ・ドゥ・フルールでは、妖精のブローチをお取り扱いしております。

リア・スタンや作品についてもっと詳しく知りたい方は、小冊子もどうぞご覧下さい。

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