第２０回　みつばちマーヤ～Maya l'abeille～

リア・スタンは様々なキャラクターの版権を取得してブローチにしていますが、このみつばちマーヤもそうした作品のひとつです。
「みつばちマーヤの冒険」は、原作はドイツの作家ワルデマル・ボンゼルスによるものですが、アニメーションは実は日本発。1975年に制作され44カ国語に吹き替えられて世界中で放映されました。

マーヤ１

好奇心旺盛で行動的、冒険の後に自分の使命を見つけるマーヤの個性は、幼い頃お転婆だったリア自身のものでもあります。ブランド「リア・スタン」は、大人も子供も大好きなこのキャラクターの制作を多いに楽しみました。

リア・スタンはひとつの作品で様々な配色を試すことが多いのですが、マーヤの色調はオレンジのトーンに揃えてあり、キャラクターのイメージは崩していません。ただ羽の部分をよく見ると、白地のものと、レースを織り込んだ透明なものの2パターンあります。口の開き方と押さえ方も一つ一つ微妙に異なり、手仕事ならではの個性が伺えます。

マーヤ２

企業からの依頼で、ノベルティグッズとして丸型のブローチを制作したこともあります。

マーヤ３

リア・スタンのみつばちは、他にもリア自身のオリジナルデザインのものが作成されています。透き通った羽と意匠性の高いフォルムが美しく、マーヤとはまた違った魅力があります。

みつばち

みつばちは、古くから活動力や勤勉さ、労働や秩序の象徴とみなされ、様々なシンボルやモチーフに用いられてきました。かのナポレオンの紋章にも取り入れられており、”良い統治者になる”という強い意志の下選ばれたものと言われています。
またキリスト教図象学においても、聖母マリアの純潔と重ね合わせ、みつばちを聖母マリアの象徴と見立てることもあります。

ブローチは、デザインだけでなくモチーフの意味も知っていると、より楽しみ方の幅が広がります。大人にはキャラクターのデザインは難しいかな、と敬遠しがちですが、みつばちというシンボルの意味を踏まえると見え方が変わってきますね。

アン・ブーケ・ドゥ・フルールでは、みつばちマーヤ・みつばちのブローチをお取り扱いしております。