白い卵の殻をかぶった、真っ黒なヒヨコ。
このキュートなキャラクター「カリメロ」は、1963年にイタリアで誕生しました。
イタリアだけでなく日本・欧州各国でテレビ放映され、今なお世界中で愛されています。

リア・スタンがカリメロのブローチを作るきっかけになったのは、ある会社から制作のオファーをもらったことでした。カリメロの版権は1970年代に取得し、それ以来定番の人気商品として制作し続けています。また「子供の島」（フランスのセサミ・ストリートのような子供番組）のキャラクターも、同様に版権を取得し作品を作っています。

リア・スタンは、作品のオリジナリティを大切にし、非常に高いプライドを持って制作しています。
形を真似ただけではとても再現することのできない、高度な技術と意匠性を持つ作品にまで高めること。それが、リアと夫フェルナンがこの仕事を通じて目指したものでした。
誰にも模倣できない色彩と素材により、作品を美術工芸品もしくはアートと言える域まで到達させたのです。

カリメロは、子供番組のキャラクターですが、意外にも大人の男性がジャケットに付けるとおっしゃって買ってくださることもあります。殻の部分にレース生地が織り込まれているなど、ディテイルにこだわるリアと夫フェルナンの矜持が伝わるのでしょうか。
店頭で、お客様が「あ、カリメロ！懐かしい！」と声を上げてくださる時、その場が和やかになるのを感じます。気持ちや記憶に訴えかけてくる、魅力あるキャラクターならではの力ですね。

リア・スタンや作品についてもっと詳しく知りたい方は、小冊子もどうぞご覧下さい。

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